香港からの政治亡命を受け入れるべき

数日前に中国の秘密警察に関して、日テレのニュースゼロで、コメンテーターの落合陽一が「大人の対応で見て見ぬふりをするべき」などと言っているのを聞いて腐った大人にうんざりしていたが、朝日新聞の社説は比較的マトモで安心した。次のように書かれている。

だからこそ各国が声を上げ、行動を起こすことがいっそう求められる。NGOの告発をきっかけに現在、拠点閉鎖を命じたり調査を進めたりする動きがあるという。習政権に対する一定の牽制効果はあるだろう。

日本に求められる対応としては「拠点閉鎖を命じたり調査を進めたりする」ということの他にも、香港からの政治亡命者の受け入れがあるのではないかと思う。調査をするだけではあまり意味がないし、拠点閉鎖を命じたとしても他の場所に移転するだけだろう。香港からの政治亡命者を受け入れるということが、中国に対する一番のメッセージになるはずだ。

一連の報道の発端になっているのは、香港人留学生がパスポート更新のために帰国した際に、日本国内でFacebookに「香港独立が唯一の出口」と書き込んだことが国安法違反で逮捕された事件だ。今後こうしたことが起こらないようにするためには、政治亡命者を受け入れるというのがもっとも実際的で有効な対策だろう。それは人道にかなったことでもあるのだから行うべきだ。