羅冠聡氏、1850万円の賞金首になる
2023年7月3日、『フリーダム:香港人の自由はいかにして奪われたか、それをどう取り戻すか』の著者の羅冠聡氏らに対し、香港当局が1850万円の懸賞金をかけて指名手配することが報道されました。羅冠聡氏はイギリスに亡命中ですが、拉致などの危険にこれまで以上にさらされることになります。
羅冠聡氏には「外国勢力と結託し国家の分裂を扇動した」疑いがかけられています。「外国勢力と結託」のうちには、弊社から『フリーダム』を出版したことも含まれるのかもしれません。香港当局は、「外国勢力」を萎縮させる効果も狙っているのであろうと推測されます。
もし羅冠聡氏が本当に指名手配に値するような危険人物であるならば、弊社も活動を控えるところです。しかし、羅冠聡という人物は、賞金首になるような危険思想の持ち主なのでしょうか?『フリーダム』から伝わってくる彼の人柄は誠実で真面目であり、彼の政治活動も平和的・理性的・非暴力的なものです。「国家の分裂を扇動した」などと言われていますが、彼は穏健な政治主張の持ち主であり、中国と香港政府に約束を守るように要求していただけでした。
ぜひ『フリーダム』を読んでいただきたいと思います。やはり報道だけでは伝わらないものがあります。彼が何を主張し、どんな闘いをしているのかを深く知っていただきたいのです。謙虚で真面目な人柄の彼が、賞金首1850万円の最重要政治犯とされていることに多くの読者は驚くだろうと思います。
弊社としては、より多くの日本人に彼の著書を読んでもらうことが、彼の身を守ることにも繋がると考えています。「外国のことだから」といって、不正義に対して無関心でいることが最も恐ろしいことです。