イム・キョンソンさんと『村上春樹のせいで』

 イム・キョンソンって誰ですか?

韓国の人気作家で、特に若い女性たちに人気があります。ラジオの人生相談が人気だったり、作家というのに留まらない活動をしている方です。幼いころに日本で暮らしていたり、東大への留学経験があったりと、日本とも関わりが深いです。日本語も堪能で、ツイッターでは日本語つぶやいていたりもします。韓国語に混ざってときどき日本語でつぶやくというのではなく、日本語専用アカウントを彼女は持っています。


村上春樹の「せいで」ってどういうこと?

韓国語版の著者プロフィールに書かれていることなのですが、「なぜ作家になったのか?」という質問に対するの答えが「村上春樹のせいで」なのだそうです。ただし、本当はその答えを胸のうちに秘めて置きたいとも書かれています。

ちなみに『村上春樹のせいで』は日本語版だけのタイトルで、韓国語版タイトルは直訳すると「どこまでも個人的な」という意味になります。サブタイトルの「どこまでも自分のスタイルで生きていくこと」がオリジナルのタイトルの意味に近いです。

ハルキスト向けのマニアックな作品ですか?

いいえ。むしろ「これまで村上春樹はちょっと苦手だったけど、この本を読んで偏見がなくなった」という感想が多いです。マニアをも唸らせるようなレアなエピソードが紹介されていたりもしますが、それだけに留まる作品ではありません。「最後の文章は感動して泣いちゃった」というような声をいただいております。

ぶっちゃけおもしろいですか?

はい。僕も読んでて何回か感動して泣いちゃいました。出版の仕事をしているわけだから何回も読み直さないといけないんですけど、何度読み返しても飽きない作品です。自分で文章を書いたり、翻訳したりするうえでの心構えについても教わることが多かったです。創作活動に興味がある方には特にお勧めしたい本です。

 

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